AIは「使えるか」ではなく「上がってきたものをどう検収するか」で成果が決まります。 Webディレクターとして人に発注してきた進め方を、AI運用に置き換えて設計します。
いずれもツールの操作ではなく、発注と検収の設計の問題です。
Webディレクションの仕事は、自分ですべてを作ることではありません。 仕様を切り、発注し、上がってきたものを検収し、違えば差し戻す。
AI運用は、この構造とほぼ同じです。変わったのは発注先が人からAIになったことだけで、 仕様が曖昧なら質が振れる/検収の基準が無ければ通ってしまう/記録が無ければ同じ失敗が続く—— 起きることは変わりません。
ツールの操作方法は調べれば出てきます。難しいのは任せた結果をどう受け取るかのほうで、 ここは発注する側の経験が効きます。
運営ブログ chillog.org での実作業から。守秘のない自社案件のため、具体的に出します。
同じ記事が2つのURLで公開され、検索エンジンから見て重複している状態を発見しました。 修正そのものは自分で書かず、仕様と「やらないこと」を明記して別のAIに実装を発注し、 上がってきたものを検収しています。
| 検収項目 | 結果 |
|---|---|
| サイトマップから重複URLが消えたか | 104 → 103 |
| 転送が1回で着地するか | 3段 → 1段 |
| 既存の転送設定が減っていないか | 83 → 85(減少なし) |
| 収益リンクが壊れていないか | 1,089本すべて正常 |
発注時に「本番設定には触らない」「コミットもプッシュもしない」と明記しています。 触ってよい範囲を決めずに任せると、直してほしくない場所まで直されます。
サイトの流入が大きく落ちた原因を調べたとき、同じ問いを2つのAIに、互いの答えを見せずに投げました。 両者の食い違いを突き合わせ、候補を1つずつ棄却していく形で結論に近づけています。
単一のAIの答えをそのまま受け取ると、もっともらしい説明で止まります。 説明が上手いことと、正しいことは別です。
この調査では、AIが出した数字の誤りを3回見つけて訂正しました。 いずれも「もっともらしく、そのまま信じられる形」で出てきたものです。
| 起きたこと | 仕組みでどう止めたか |
|---|---|
| 比較の基準にした期間が、たまたま数字が跳ねた時期だった | 基準は1期間で決めず、数ヶ月の推移を出してから決める |
| 集計方法が新旧で違い、数字が3倍に膨らんでいた | 合計が全体の数字と合うかを検算してから使う |
| URLが変わった記事を旧アドレスで照合し「ゼロ」と誤判定 | 照合の前に、転送先を実際にたどって確認する |
重要なのはこれを記録して次から効かせていることです。 個人の注意力ではなく、手順として残さないと必ず再発します。
「AIを入れるべきかどうか」の段階で構いません。入れないほうがよいと判断した場合は、その理由をお伝えします。導入ありきでは進めません。
秘密保持契約を締結したうえで進めます。貴社の資料をAIに投入するかどうかも、扱う情報の性質に応じて設計段階で決めます。
不要です。むしろ「契約したが使いこなせていない」状態からのご相談が中心です。ツールの選定からご一緒することもできます。
可能です。打ち合わせ・設計・引き継ぎ資料まで、すべてオンラインで対応しています。
あります。品質を優先するため、同時にお受けする件数を絞っています。お問い合わせ時点の状況をお伝えします。
「AIを入れるべきか」から相談で構いません。入れないほうがよい場合は、そう申し上げます。
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